Ocergy、2つの重要なマイルストーンを達成:OCG-WindがをCulzeanへ曳航、OCG-Dataがを地中海の洋上風力発電サイトに再設置
2026年10月26日 米国カリフォルニア州オークランド発:持続可能な洋上産業ソリューションを開発するOcergyは本日、2つの重要なマイルストーンを達成し、両製品ラインが商用展開に向けた準備を整えたことを発表しました。
OCG-Wind:浮体式風力発電プラットフォームの工業化を推進
定格出力3MWの浮体式風力発電プラットフォーム「OCG-Wind」は現地へのロードアウトおよび風車の組み立てを完了し、8月に英国北海のCulzeanガス生産プラットフォーム近傍まで曳航されました。同プラットフォームは今後、Culzeanの電力需要の20%を再生可能エネルギーで賄う予定です。
Ocergyは、浮体式洋上風力を大規模展開で実現するためにOCG-Windを工業化を前提に設計しました。本プラットフォームはモジュール式の鋼製部材で構成されており、各部材は鉄構工場で効率的に製作できます。また、風力発電所の建設サイト近くの港湾で、すべてボルト接合により組み立てることができます。商用段階では、週1基のペースでプラットフォームを製造・設置することが可能になります。これは、大規模な浮体式洋上風力発電所を計画通り、予算内で実現するうえで重要となります。
「Ocergyのパートナーであり、シリーズA以降の株主であるとともに、Culzeanの主契約者として、Archer Windは、工業化された完全ボルト接合式の浮体式風力発電プラットフォームというOcergyのビジョンを実現しました。浮体部材はギリシャで製作され、海上輸送の後、ノルウェーのWergelandで組み立てられました。ボルト接合により、製作と組立を切り離すことができます。部材は生産能力のある場所ならどこでも製作でき、サイトの近くで迅速に組み立てることができます。これこそ、週1基の生産・組立のペースを実現するために業界が必要としている仕組みです。」と、Archer社 Executive Vice President RenewablesのCharlotte Berge氏は述べています。
OCG-Data:海上で実証済み、商用契約に対応
BLUE ORACLEプロジェクトにおける3年間の設置期間を経て、OCG-Dataブイは、Golfe de Fos 1浮体式洋上風力発電サイトにおけるレーダー観測プロジェクト「MARE(Mesures et Analyses Radar pour l’Environnement)」のため、フランス地中海沖にさらに3年間再設置されました。再設置前の点検では浮体およびフランジが非常に良好な状態であることが確認され、Ocergyはこの機会に、ブイの再生可能エネルギー100%の電力管理システムとデータインターフェースを改良しました。これらの実績により、OCG-Dataは商用契約に対応できる段階に入り、Ocergyの第2の製品ラインと展開されます。
「MAREでは、Méditerranée Grand Large浮体式洋上風力発電プロジェクトに向けて、鳥類およびコウモリのモニタリングを含む革新的な環境モニタリングプログラムを構築し、沖合25km以上に位置するサイトとしてこれまでにない精度を実現することを目指しています。これらの環境データは、プロジェクトの設計・開発の精緻化に役立つとともに、本洋上風力発電所の固有の条件に合わせた対策の実施を支援するものです。」と、EDF power solutions 浮体式洋上風力プロジェクトディレクターのBenoîte Chenut氏は述べています。
2基目のOCG-Dataブイは、九電みらいエナジーが主導し、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受ける研究プロジェクトの一環として、青森県むつ小川原の洋上風力試験サイト向けに建造中です。プロジェクトは順調に進捗しており、2027年に設置を予定しています。
「Ocergyを創業したとき、私たちは浮体式洋上プラットフォームを量産向けに設計できること、つまり、シンプルな構造で、ボルト接合式で、迅速に設置できることを証明したいと考えました。Culzeanはそれが実現できることを示しています。多くの浮体式洋上風力プロジェクトが遅延に直面するなか、当社は9月、BLUE ORACLEブイの改修とMAREに向けた再設置を、予定通り、予算内で完了しました。実証済みの2つの製品を備え、事業拡大に向けた準備が整いました。」と、Ocergy CEOのDominique Roddierは述べています。
Ocergyについて
Ocergyは、洋上産業向けにコスト競争力の高い浮体式技術を開発しています。製品には、工業化された浮体式風力発電プラットフォーム「OCG-Wind™」と、再生可能エネルギー100%で稼働し、気象・海象データおよび環境データを収集する自律型浮体式観測ブイ「OCG-Data™」があります。www.ocergy.com