Ocergyは、日本の洋上風力観測プロジェクトに浮体式プラットフォーム技術を提供しています。」
オークランド(カリフォルニア州)– 2025年9月10日
Ocergyは、九電みらいエナジー株式会社より、日本の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プログラムの下で実施される洋上風力観測プロジェクトにおける浮体式プラットフォームの提供企業として選定されたことを発表いたします。
この高精度な洋上風力観測手法の確立を目指す重要な取り組みにおいて、九電みらいエナジー株式会社、神戸大学、株式会社レラテック、コスモエコパワー株式会社を支援してくださったNEDOに深く感謝申し上げます。
OcergyのOCG-data™浮体式プラットフォームは、九電みらいエナジーによって、超低動揺性能に関する厳格な仕様を満たすものとして評価されました。これらの要件は、これまで浮体式LiDARプラットフォームでは達成不可能と考えられていたものです。OCG-data™は、陸上と同等の精度で洋上環境におけるドップラーLiDAR観測を可能にし、風力資源評価における重要な技術的ブレークスルーとなります。
今回の契約は、フランス環境・エネルギー管理庁(ADEME)の支援を受けたBLUE ORACLE実証プロジェクト(https://www.ocergy.com/ocg-data-pilot-receives-permits-2)の成功に続くものです。このプロジェクトは、2年以上にわたる継続的な運用実績を有しています。最近、九電みらいエナジーおよびそのプロジェクトパートナーの皆様がBLUE ORACLEパイロットを訪問され、当社の運用実績と実証済みのブイ性能について学んでいただきました。
この3年間のプロジェクト(2025年〜2027年)では、青森県のむつ小川原洋上風力観測試験サイトにて、Ocergyの技術を実証します。この革新的なシステムは、低動揺のOCG-data™と動揺低減装置を組み合わせることで、浮体式洋上風力発電の開発に不可欠な高精度の風況測定を実現します。Ocergyは、OCG-data™プラットフォームの設計が九電みらいエナジーの要求仕様をすべて満たすよう確実に対応します。
「日本の洋上風力発電の野心的な目標に貢献するこの重要なプロジェクトに、九電みらいエナジーから選定されたことを光栄に思います」と、OcergyのCEOであるドミニク・ロディエ氏は述べています。「日本の広大な排他的経済水域(EEZ)は、浮体式洋上風力発電にとって大きな可能性を秘めており、正確かつ費用対効果の高い風況評価は、その開発に不可欠です。」
このプロジェクトは、日本の第7次エネルギー基本計画を直接支援するものであり、洋上風力を国家の再生可能エネルギー戦略の重要な柱として位置づけています。
